作者 曽田正人
巻数 18巻 (完結)
連載誌 週刊少年チャンピオン:1992年~ / 秋田書店
ダウンロード: [曽田正人] シャカリキ! 全18巻
9点 fasterさん
天才を描く天才『曽田正人』の漫画はどれも熱いし興奮できる。
確かに絵は古臭いが、純粋な気持ちで読めば大抵の人ははまってくれるだろう。
特にシャカリキは巻数も少ないし、主人公の飛び抜けて狂った才能がこれでもかと言わんばかりに描かれている。
素直にお勧めできる漫画。
10点 長男さん
自転車漫画の原点。
熱い、熱すぎる・・・。
荒削りな部分も見られるが、そんなことを感じさせない熱気を持っている。
全てのレースに多くの物語があり、それをレースの中でうまく料理している印象。
ストーリーの組立てが良く、一気に読めてしまいます。
7点 booさん
漫画に限らず音楽やアートでもそうだが、新人の荒削りなよく分からない勢いというのがつぼにはまるとすごい力を出す時がある。もちろん盛大に失敗することもある(それが普通)。
シャカリキ!は間違いなく前者だ。曽田さんはストーリーで読ませるのではなく、熱い展開と迫力ある演出魅せる作家である。それがうまくその荒削りな感じと相性が良かったのか名作という域まで突っ走ってしまった感じがする。
多分今の曽田さんには描けない。
もちろんその後の昴やCapetaでは絵や演出力、話の質全て格段に上がっている。天才を狂人と紙一重に描く方法論も確立されたのはこれ以後だろう。
でもシャカリキ!では全体的なこの原石感というのがすごく良いのだ。話に齟齬や無茶な所があってもそれこそが読者を熱くさせる、その圧倒的な力はNO1だと思う。諸刃の剣ではあるが、波長が合う人なら鳥肌立ちっぱなしでしょうね。